2018年1月5日

甲状腺癌と穏やかに付き合っています

現在42歳主婦です。甲状腺癌が発覚したのは30代の頃。
ちょうど風邪で高熱を出し、行きつけのクリニックに受診した際、喉の違和感を訴えると医師は首のあたりにエコーをかけ、少し深刻そうな表情で画像に映った影を示しながら甲状腺の専門病院の紹介状をかいてくれました。
後日、甲状腺の専門病院にて採決、採尿、画像診断、細胞診などあらゆる検査を受け、結局その日は結果が分からずじまい。一週間後に甲状腺乳頭癌と宣告されました。
「まさかわたしが?」と、頭がまっしろになり涙が込み上げてきたのを覚えています。
本当に元気しか取り柄のない人間だったのですから。
しかしそのすぐ後、甲状腺の乳頭癌は比較的穏やかな癌なので放射線治療は行わず切除すればよくなると説明をうけ、甲状腺とその周辺のリンパ節を切除する手術を受けるよう説明を受け、退室する際も看護師が付き添ってくれ私の心をおちつかせてくれました。
あれよあれよという間に手術当日をむかえました。
もちろん全身麻酔なので手術中の記憶はありませんが、麻酔が覚めはじめるころに、ものすごい苦痛が襲ってきました。喉につけられた呼吸器の不快さ、得も言われぬのどの痛み、何度も嘔吐しながいつまでも続く地獄のような時間を過ごしました。
無事手術は終わり、回復したのもつかの間、その後2回癌の再発があり手術を余儀なくされました。
現在は落ち着いており、半年に1度検査をし、甲状腺ホルモン剤を処方してもらうだけの落ち着いた生活を送れています。
今まで存在した体内の器官が、この2錠の薬で代替えできるなんて本当にふしぎだなぁと思いながら、毎朝服薬しています。当初医師が云った通り、私の甲状腺乳頭癌は穏やかな癌でしたので、今日また何事もなかったように生活できていることを感謝しています。
病気を患った経験も自分の一部として成長していけたらと思っています。